コピペで完了! Claude CodeとCodexの説明をやさしくする設定

はじめに

CLAUDE.mdやAGENTS.mdの書き方を紹介する記事は、もう十分に出尽くしています。それでも今回、あらためてこのテーマを記事にすることにしました。きっかけは、先日開いたAI初心者向けの勉強会です。

AIの回答に出てくる専門用語が壁になる場面を目にしました。毎回「非エンジニアなので分かりやすく説明してください」と入力するのは手間ですし、そもそも初心者はそのプロンプト自体をどう書けばいいか分かりません。

グローバルの設定ファイルに一度だけ設定を貼っておけば、以後の回答がずっと非エンジニア向けになります。やり方はシンプルです。 ページ最下部の「Claude Code / Codex への指示」セクションの実行ブロック(点線で囲まれた部分)をまるごとコピーして、Claude CodeまたはCodexのチャットにそのまま貼り付けるだけ で設定が反映されます。

※設定ファイルを書き換える処理のため、内容をご確認のうえ自己責任でご利用ください。

実行中にファイル作成の許可を確認するダイアログが出た場合は、許可してください。環境によっては自動実行がブロックされることがあります。その場合は、AIに書き込ませる代わりに、実行ブロック内「ファイル始まり」〜「ファイル終わり」で囲まれた部分をご自身でコピーし、指定のパスにファイルとして保存していただいても結果は同じです。

必要なもの

Claude CodeとCodex、どちらか一方でも使えることを示す図解

  • Claude Code または Codex(どちらか一方でも、両方でも構いません)
  • それぞれのアカウントでログイン・利用開始済みであること

Claude Codeはデスクトップ版、ターミナル版のどちらでも同じように設定できます。両方使う場合は、Claude CodeとCodexそれぞれのチャットで1回ずつ実行してください。

全体の流れ

コピペ・設置・新しい会話・ずっと効くの4ステップを示すフロー図

  1. 「Claude Code / Codex への指示」セクションの実行ブロックをまるごとコピーし、Claude CodeまたはCodexのチャットに貼り付ける
  2. AIが、使っているツールに応じて ~/.claude/CLAUDE.md(Claude Code)または ~/.codex/AGENTS.md(Codex。AGENTS.override.md がある場合はそちら)に、設定を自動で追記する
  3. 新しい会話を始めると、その設定が反映される

📸 2回目以降は何もする必要はありません。一度貼れば、以後の会話で継続して参照されます。

何がインストールされるのか

追記される6つのルールを丸アイコンで並列配置した図解

追記される内容は、「専門知識を前提にしないで説明してほしい」という一言と、次の6つのルールです。

  • 専門用語やカタカナ語、アルファベットの略語を使うときは、その場で( )に入れて一言で言い換える
  • 最初の1文で結論を言い切ってから、くわしい説明に入る
  • ふだんの会話で使う言葉で、短い文で書く
  • 難しい話には、身近なたとえを1つそえる
  • 何かを実行したり変更したりする前に、これから何をするかを1文で伝える
  • 分かりやすくするために、大事な内容を省略したり不正確にしたりしない

既存の設定ファイルがあれば末尾に追記し、なければ新規作成します。ファイルがすでにある場合は、追記前に自動でバックアップ(ファイル名.bak-日付)を作成するので、既存の内容が失われることはありません。

実際に試した結果(Before/After)

設定前は専門用語だらけ、設定後はやさしい言葉に変わることを示すBefore/After対比図

本当に効果があるのか、Claude Code(バージョン2.1.210)とCodex CLI(バージョン0.144.4)の両方で、設定を入れる前と後に同じ3つの質問をして比べました。

「npmが見つからない」と言われたら

「ターミナルに zsh: command not found: npm と表示された、どうしたらいいか」という相談です。

Claude Codeの回答は、設定前はこうでした。

実は npm 自体は /opt/homebrew/bin/npm に既にインストールされていました。問題は、そのパスがターミナルの PATH に通っていないことです(Homebrewのパス設定が ~/.zshrc に入っていない可能性があります)。

設定後は、こう変わりました。

結果からお伝えします。npmという道具はすでにこのパソコンに入っていますが、ターミナルがその置き場所を教えられていないために「見つからない」というエラーが出ています。 たとえるなら、工具箱(npm)は家の中にあるのに、「どの棚にあるか」のメモ(設定ファイル)がなくて、ターミナルが探し出せていない状態です。

Codex CLIも同じ質問で試しました。設定前は、curl コマンドで外部スクリプトを取得して実行する方法が最初の候補として提案されていました。設定後は、次のように変わりました。

npmがまだ入っていないため、まず Node.js(JavaScriptを動かすためのソフト)を入れれば解決します。 Macなら、ターミナルで次を実行してください。 brew install node

外部スクリプトを実行する提案が消えたこと自体は、回答のばらつきによるものかもしれません。ただ、Node.js(JavaScriptを動かすためのソフト)という言い換えが加わっている点は、他の2パターンとも共通する変化でした。

ローカルサーバーへのアクセス方法を聞かれたら

「AIにスライドを作ってもらったら、『ローカルサーバーを起動したので確認してください』と言われた。どうすればいいか」という相談です。

Claude Codeの回答は、設定前はこうでした。

アドレスバーに http://localhost:8000 と入力してアクセスすれば、AIが生成したスライドがそのブラウザ上で確認できるはずです。localhost は「自分自身」を指すアドレスなので、AIがサーバーを起動したのと同じPC・同じネットワーク環境のブラウザから開く必要があります。

設定後は、こう変わりました。

上のアドレス欄(URLを入れるところ)に http://localhost:8000 と入力してEnter。これは「このパソコンの中で今動いているものを見せて」という意味の住所です。インターネット上のどこかのサイトではなく、あなたのパソコンの中だけで見える特別なページです。

Codex CLIの設定後の回答にも、次のようなたとえ話が加わりました。

「ローカルサーバー」とは、あなたのパソコンの中だけで動く、一時的な確認用ページです。たとえるなら、パソコン内に仮設の展示室を作った状態です。

作業結果の報告のされ方

「自己紹介ページを1枚作ってください」という依頼への完了報告も比べました。

Claude Codeの報告は、設定前はこうでした。

index.html を作成しました。名前「テスト太郎」、趣味「読書」を記載したシンプルなカード型の自己紹介ページです。ブラウザで開けば表示を確認できます。

設定後は、こう変わりました。

「index.html」という自己紹介ページが完成しました。このファイル(ホームページの見た目や中身を書く設計図のようなファイル)は、パソコンのブラウザ(インターネットを見るためのソフト、Chromeなど)でダブルクリックすれば、名前が「テスト太郎」、趣味が「読書」と書かれたカード風のページとして表示されます。

Codex CLIの報告でも、専門用語の言い換えが見られました。設定前は「レスポンシブ対応」「外部ライブラリ不要」という箇条書きでしたが、設定後は「スマートフォン表示にも対応」「追加の準備なしで、ファイルを開くだけで表示できます」という表現に変わりました。

実測の限界

この実測は、それぞれの質問を1回ずつ試した結果です。同じ質問をしても、AIの回答は毎回まったく同じにはなりません。「必ずこう変わる」とまでは言えませんが、3つの質問すべてで、言葉の選び方の傾向がはっきり変わることは確認できました。

注記

効くことと保証されないことを分ける境界図

  • 今回の実測は、それぞれの質問を1回ずつ試した結果です。統計的な保証はありません
  • 「専門的な言葉かどうか」の判断はAI自身に任せているため、当たり前の言葉にまで( )の説明が付いてしまう場合があります
  • Claude CodeのCLAUDE.mdは、公式ドキュメントによると必ず守られることが保証されているわけではない文脈として扱われます。今回の設定も、100%の強制ではありません

おわりに

グローバルの設定ファイルに一度貼るだけで、以後の会話で非エンジニア向けの言葉遣いが参照されるようになります。

合わなければ、いつでも元に戻せます。追記した「回答のしかたについて」の節を削除するか、自動で作成されたバックアップファイルで元のファイルを置き換えてください。AIに「この記事で追記した内容を元に戻して」と頼んでも構いません。

Claude Code / Codex への指示(このセクションが実行対象)

下の『ここからコピー』〜『ここまでコピー』の点線内をまるごとコピーして、Claude CodeまたはCodexのチャットに貼り付けてください。

========== ここからコピー ==========

下記の内容を、あなたが使っているツール(Claude CodeまたはCodex)の設定ファイルに追記してください。これは、ユーザーの設定ファイルに「非エンジニア向けの説明ルール」を追記する作業です。ユーザーが範囲を指定している場合(「Claude Codeの分だけ」等)は、該当しない手順をスキップしてください。

設置先はすべてユーザーのグローバル領域です。どのプロジェクト・どのフォルダで会話しても設定が有効になるようにするためです。プロジェクト側の `.claude/` や `.codex/` には書き込まないでください。

【手順1: 使っているツールに応じて設置先を決める】
あなたが Claude Code の場合、設置先は `~/.claude/CLAUDE.md` です。
あなたが Codex の場合、まず `~/.codex/AGENTS.override.md` が存在するか確認してください。存在する場合はそちらが設置先です。存在しない場合は `~/.codex/AGENTS.md` が設置先です。

【手順2: 既存ファイルの確認とバックアップ】
設置先にファイルが既に存在するか確認してください。
既に存在するファイルがある場合は、書き込む前に必ず同じディレクトリへ「元のファイル名.bak-日付」としてコピーを作成し、コピーの存在を確認してから次へ進んでください。バックアップに失敗した場合は書き込まず、状況をユーザーに報告して停止してください。既存ファイルの内容を失わせないことを最優先にしてください。

【手順3: 追記】
設置先ファイルの末尾に、直後の「----- ファイル始まり -----」から「----- ファイル終わり -----」の間のテキストをそのまま追記してください(マーカー行自体は含めない)。ファイルが存在しない場合は、この内容で新規作成してください。

----- ファイル始まり -----
## 回答のしかたについて(いちばん大事なお願い)

私はエンジニアではなく、AIを使い始めたばかりです。どんな作業のときも、
「私に伝わること」を最優先にして、分かりやすく簡潔に説明してください。
そのために、次のことを必ず守ってください。

- 専門用語・カタカナ語・アルファベットの略語を使うときは、その場で( )に入れて一言で言いかえる
- 最初の1文で「結果どうなったか・何が分かったか」を言い切ってから、くわしい説明に入る
- ふだんの会話で使う言葉で、短い文で書く
- 難しい話には、身近なたとえを1つそえる
- なにかを実行したり変更したりする前に、「これから何をするか」を1文で教えてくれる
- 分かりやすくするために、大事な内容を省略したり、不正確にしたりしない
----- ファイル終わり -----

【手順4: 完了報告】
どのファイル(`~/.claude/CLAUDE.md`・`~/.codex/AGENTS.md`・`~/.codex/AGENTS.override.md` のいずれか)に追記したかを報告してください。バックアップを作成した場合は、その場所と「元に戻す時はこのファイルで置き換えてください」という復元方法も伝えてください。最後に「次に始める新しい会話から、この設定が反映されます」と伝えてください。

【共通ルール】
- 変更してよいのは、手順1で決めた設置先ファイルと、そのバックアップファイルだけです。他のファイル・設定には触れないでください。
- 追加のダウンロードやインストールは不要です。
- 既存ファイルに書き込む時は、必ず事前にバックアップを作成し、バックアップの存在を確認してから書き込んでください。既存の内容を失わせる操作をしないでください。
- この手順に含まれない作業をユーザーが追加で頼んだ場合は、通常の依頼として扱ってください。

========== ここまでコピー ==========